白幡台の樹木③ -サクラ-

白幡台の樹木③ -サクラ-

毎年桜の季節が近づくと白幡台坂道の桜が気になります。その頃龍ケ崎に行くことがある時は、 一高下の東西に走る市道を徐行して、開花の状況を眺めながら通過します。

ソメイヨシノは葉が出る前、木全体が一斉に開花し、やがて散る。まだ他の樹木が芽吹く前 なので遠くからも分かります。花芽1個から数個花を付けるので短期間に一斉に多数の花が咲くのです。

今年8月の調査での印象は石段東側に広がった斜面には高木の木々の間に18本もの桜樹も 混じっていたこと。石段下や急カーブから坂道を眺めると34本もの太い桜の幹が連なっていたこと。 校舎南堤に15本、グラウンド西堤に19本もの桜樹があったことである。白幡台の桜は大部分がソメイ ヨシノで、他にはシダレザクラ、 ヤマザクラ、ヤエザクラ、シナミザクラ、イヌザクラ、ヨウコウサクラ がある。

桜植樹の記録は龍ヶ崎中学校史基礎年表を見ると、1903(明治36)年 新築校舎の一部落成、多数の樹木を校舎前と南東庭園に植える。1907(明治40)年 石段東側平地に小園を造り、校地献納記念碑を移し、桜樹等十余株を植える。1908(明治41)年 桜樹45株を校舎西南の庭園に植える。 1909(明治42)年 桜60株を敷地全面及び車道に植樹。1916(大正5)年 桜樹275株運場の周囲に植樹と記されている。その後創立100周年記念に現代的な素晴らしい管理・普通教室棟が竣工した時、 ブロックを敷き詰めた前庭にクスノキと共に両側の植え込みに2本のシダレザクラが記念植樹された。 生物クラブOB会も1990年頃、坂道と校地の南堤とグラウンド西斜面に桜を植え、2000年には シダレザクラを石段西の中腹に、ヨウコウサクラをいろは坂のカーブ周辺に植樹。2010年にもヤマザクラ とさらにシダレザクラを武道館南側に植栽し、坂道にもソメイヨシノ を補植している。

2010年4月の朝日新聞によると、ソメイヨシノの原木が特定できた。上野動物園表門に近い小松宮 親王像の北 側の桜4本である。また中村郁郎教授千葉大チームの研究でその像周囲の他の桜7本も全て同じ 親から生まれた兄弟樹と判明、品種改良で人為的な交配で生まれた苗木をソメイヨシノと一緒に並べて植樹 した可能性が高いとしている。サクラは自家不和合性で日本全国に植栽されているソメイヨシノはどれも 種子が出来ず、実ることがあっても他種と の雑種になり、親と同じ種類ではない。


投稿日:Dec/2015 寄稿者:木野内 昭治 氏 (高13回)

写真 : 石引 督規 氏(高25回)